続・タクシーの闇。運転手が暴露した「カード払い」を拒否する真の理由

 

吉田「そもそも左折レーンを潰して停車するだけでも心苦しいはずでしょうし、さらに10分とか止めておく状態を察すると大きなストレスになることは理解できます。そういえばタクシーチケットを使っても5%はドライバー負担なんですよね? それに対してはどうお考えなんですか?」

運転手A「ああ、タクシーチケットに関してはなんの問題もないですよ。ぶっちゃけると私たちタクシードライバーは運転者自己負担とかはそこまで問題にしてないんです。一番の問題は支払い時の停車時間が長くなることが嫌なだけなんですね。その点、タクシーチケットは現金と変わらず速やかに運賃の支払いが済みますから気にしてないんです」

吉田「でも、5%が給料から天引きされてしまうんですよ?」

運転手A「正直手数料負担なのは気にしてません。どっちにせよタクシーを活用してもらって運賃を支払ってもらい、そのクレジットカード支払いやタクシーチケット利用料での売り上げから5%抜かれるだけなので、全体の売り上げから5%ではないですし、運転手の面々は手数料負担を気にしている人は少ないと思いますね。一番気にしているのは支払い時に時間かかって周囲のクルマに迷惑がかかることなんですよ」

吉田「なんだかいろいろお話をしていて僕自身分かってきた気がします。最初はタクシー会社の闇が深いと思ってましたが……」

運転手A「私たちも言いたいことが言えない環境にはいたくないので、そのために組合があり、昔はストライキもしたことありましたからね」

吉田「ちなみにタクシードライバー歴は何年なんですか?」

運転手A25年ぐらいですかね。さすがに最近は若いドライバーも増えてきたのでストライキなんぞは起こす者もいなくなり平和になりましたが(苦笑)。あ、少々説明忘れてました。タクシーでカードOKと書かれている車両は基本使えると判断して大丈夫です。が、VISA、MASTER、JCBなどのカード会社のステッカーが貼られていてもクレジットカードが全部OKというわけではないんですよ。信販会社が発行したタクシーチケットのみがOKという車両だったりすることもあるので、タクシーに乗った時には絶対確認してください。クレジットカードを読み込む端末が搭載されてなく、タクシーチケットのみであればカードリーダーに読み込む必要ないので結構そういう車両は多かったりします」

吉田「へー、そうだったんですね。労働組合の強さを実感します。タクシーチケットは特に嫌われていない事実を伺って安心するお客さんも多いと思いますね(笑)。ふと思ったんですが、クレジットカードOKにしている車両を運転している人でもカードを使ってもらいたくないこともあると思います。そういう時って端末不調みたいなことでウソ付くこともあるんじゃないかなぁって単純に考えたんですけど」

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