日本ならクレーム必至。妊婦にキレるNY産婦人科「仰天ファイル」

 

するとこんどは、技師は診察台の足元のペダルを激しく何度も蹴りつけました。文字通り、「蹴りつけた」と言うのが正しいのです。診察台はガコンガコン!と大きな音を立て、激しく上下に揺れました。突然上下に揺すられ、ちゃっこは「あわわわわ!」と驚きました。

しかし技師はペダルを蹴る勢いを止めません。診察台はガコンガコン大きな音を立てて角度が変わり、ちゃっこの頭が下がって足が上がった状態になりました。頭に血が上りそうな角度です。

今どき、個人経営の歯医者の診察イスでも電動で、マッサージ機能さえもついている時代です。NY最先端のコーネルの大学病院の診察台が、ペダルを蹴ってガコンガコンというタイプというのがまず驚きです。そして、イライラした気持ちを診察台にぶつける技師。そっちは驚きませんが(笑)。

そして、ちゃっこを半分逆さまにしたような状態で、また咳をさせてセンサーをグリグリグリグリ~!とやりました。その度に、赤ちゃんは「空中操り人形状態」になります。時々正面を向きながら、両手を上に上げて、まるで「やーい!」とでも言って踊っているように見えます。

そして技師がグリグリの手を止めると、またスッと丸まって背を向けます。技師が何度繰り返しても、どんなに診察台を蹴っても、どんなにちゃっこに咳をさせても、赤ちゃんは「やーい!」からの「クルッ(背を向ける)」となります。

技師「こっち向かないのよ!

技師のイライラはピークに達し、赤ちゃんの向きが変わらないのを僕達のせいにでもせんというばかりの勢いです。

そして技師はトドメ!というばかりにまたグリグリグリグリやりました。赤ちゃんは、もう「やーい!」とするのも飽きたかのように、なされるがままに左右に揺れました。そして技師が手を止めると、またクルッと丸まって背を向けました。

しかしこの時、ちゃっこと僕は心の中で同じことを思っていました。

赤ちゃん!よくやった!あんな技師に顔みせなくていい!賢い子だ!

さっそく僕達の親バカが始まりそうです(笑)。

 image by: Shutterstock.com

 

しんコロメールマガジン「しゃべるねこを飼う男」

著者:しんコロ
ねこブロガー/ダンスインストラクター/起業家/医学博士。免疫学の博士号(Ph.D.)をワシントン大学にて取得。言葉をしゃべる超有名ねこ「しおちゃん」の飼い主の『しんコロメールマガジン「しゃべるねこを飼う男」』ではブログには書かないしおちゃんのエピソードやペットの健康を守るための最新情報を配信。
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