アップル社が行ったプレゼンテーションでは、日本向け製品には、FeliCaチップが搭載されるとの発表があり、基本的な非接触電子決済のICチップは、アンドロイド端末のそれと変わりがありません。そうであるならば、iPhone7にはあって、他のスマホには無い機能がポイントになりそうです。ここで、法令を今一度見ると、電波法施行規則44条の2項では、「誘導式読み書き通信設備」については、型式指定を取得するように規定しています。
iPhone7では、ユーザーが有する電子マネーやクレジットカードを読み取って、そのカードが有する情報(例えばクレジットカードの情報や、電子マネーの残高)を記憶する機能が付いています。この「読み取り」の機能が法令における「読み書き通信設備」に該当するために型式指定の要否につながったと考えられます。
この問題について管轄する総務省は、思いの外反響があったことに戸惑っていることが、一部のメディアで報じられています。例えば、端末の画面(例えば設定画面など)でOSの内容を表示したときに型式指定がテキスト情報として表示されればOKにするなど、対応が図られるのではないかと予想をするメディアもあったり、デザイン重視のユーザーにとっては、待ち望まれる対応となるかもしれません。
それにしても、筐体に漢字の小さな刻印ができただけでメディアを騒がすなんて、やはりiPhoneは怪物プロダクトなのだと改めて思い知らされます。
image by: MAG2 NEWS編集部
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