【英語時事ニュース】歴史の転換点になる米大統領選を読み解く

 

それは、リバタリアンとしての遺伝子を心の奥に抱く多くの共和党員にとっての、ドナルド・トランプへの嫌悪感です。共和党員の多くは、ここに解説した党内の矛盾を知らないわけではありません。多くの人はそれを妥協させ、あるときは小さい政府を唱え、同時に強力なアメリカを主張してきました。

代表的な人物が、ロナルド・レーガン元大統領であり、2008年にオバマ大統領と選挙で争ったジョン・マケインです。レーガンは故人ですが、マケインのように、この共和党のデリケートな妥協と調和を、「毒舌や暴言」で乱すトランプは、受け入れがたい存在なのです。

リバタリアンとしての小さな政府と個人の尊重という概念、それに対してアメリカを代表する保守党として世界での強いプレゼンスを押し出す共和党。そんな共和党の苦しみが、大統領選挙の舌戦の裏に見えてきます。リバタリアン党の党首への投票を考える有権者の心の中を覗くとき、共和党のあるべき姿、民主党の行くべき道をアメリカ人がどう考えているかを観察できるというわけです。

あと20日少々で大統領選挙です。この選挙の結果は、我々が思う以上に重要な歴史の転換点になるかもしれません

 

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