警察官はなぜ、無灯火の自転車ばかり「待ち伏せ」するのか?

 

吉田「Sさんが警らしていた頃の自転車窃盗の特徴ってどんな感じでしたか?」

Sさん「俺ん時は、パチンコ屋の前に止めて置いて盗難の被害届を出す者や、ゲームセンターのところから盗まれたと連絡が入って届け出を出す人が結構いたね。盛り場などの繁華街で盗られる時の特徴はさ、大抵自転車に鍵をかけてないケースが多かった。持ち主に聞くと鍵かけたかかけてないかうろ覚えだったりするので、持ち主側にも不用心な問題があるよね。ああいった繁華街だと簡単に自転車を盗む輩が多いので、防犯対策にサドルを最初から外して駐輪する者もいたっけなぁ

吉田「え? サドルってあの自転車の椅子部分ですよね?」

Sさん「そうそう。椅子がなければ運転できないだろうし、立ち乗りしてまでわざわざ自転車を盗まないだろうって考える自転車乗りもいてそれなりにしっかりとした防犯対策へ繋がっていたよね。あのアイデアは凄いと思った(笑)」

吉田「それって両足のペダルを外しておけば自転車が走れないのと似てますね」

Sさん「実際、サドルだけではなく、ペダルを外して防犯対策している者も何人かいたよ。サドルを持参して移動するのはデカすぎるからって両方のペダルを外して盗まれないよう工夫していたっけな。サドルからの進化形だろね」

吉田「へー、自転車ユーザーも頑張ってますね」

Sさん「たださ、自転車を止めておいてなくなっただけで盗難されたと決めつけて被害届を出す人が今も昔も変わらず多いんだよ」

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