高城剛氏ロング・インタビュー Part3「離島にファミマ増加の裏事情」

 

高城:日本の話に戻すと、北朝鮮のミサイルも性能が上がって、日本にある米軍基地にもぶち込めるようになったわけです。基地の周りには家族もいるわけじゃないですか、沖縄とかにもいっぱい。だから、ミサイルが届かないグアム辺りまで避難しないとまずいんです。やがて中国と本気で揉めたりしたときとか、あと金正恩がなんかの弾みで押しちゃったりするとマズイから。また、原潜で太平洋に出てこられても問題だから、海域で抑える必要もある。東南アジアのいくつかの国は中国につくようですので、米国の思惑通りにはいきませんね。尖閣の領土問題ではなく兵器テクノロジーの高度化の問題なんです。

サウジの副皇太子も似たような話で、もともとサウジっていうのは、アメリカの兵器を買ってくれる一番のお客さんで、それも買っても使わないっていう、最高の上客だったわけです。日本同様にね。でも今、サウジは隣国に攻め始めて使っちゃっているわけで、あの坊ちゃんが。副皇太子は王様の息子なんだけど、王様がもう半分死にかけてて、その坊ちゃんが実権持ってます。王様もちょっとおかくしくなっちゃってて、もうカウントダウンですから。オバマとしては、副皇太子と王位継承を巡って争ってる皇太子のほうに、次の王様やって欲しいようですけど、アメリカの軍産複合体としては、副皇太子にやってもらったほうが、武器どんどん売れるから……。

 

まぐまぐ:消費してくれますからね。

高城:だから「坊ちゃん、おもちゃ使ってくれてるの?」「クリスマスプレゼントも送りますよ」って、トイザらスじゃないんだけど副皇太子サイドにすり寄ってるんです。それは東アジアも同じで、北朝鮮がミサイルの脅威を与えるほど日本がどんどん買ってくれるわけですよね。PAC3っていう、あまり効果的とは言いづらい兵器を、沖縄離島防衛名目ですが本当は沖縄駐留米軍用ですよね。それ、伊藤忠商事のビッグビジネスですよね。

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まぐまぐ:確かPAC3の代理店をやってるんですよね。

 

高城:だから石垣島行くと、伊藤忠グループのファミリーマートがどんどん増えてるんです。僕、遊びによく行くんだけど、まずは何にもないようなジャングルにLTEが開通するんです。「あれ、ここって電波が繋がんなかったはずなのに……」って思ってると、ファミリーマートもできてるんですよ。これはもう、次には基地ができるぞっていうことですよね。ワタミではありませんよ(笑)。日本の南の島バブルは、まだまだ続きますね。

まぐまぐ基地建設の前準備ってことですよね。

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