高城剛氏ロング・インタビュー Part3「離島にファミマ増加の裏事情」

 

まぐまぐ:成長しそうな材料ばかりですね。

高城:ただ不透明な部分もあって、何よりも気になるのが、オスマントルコ帝国の復活を目指している隣国のトルコの動きです。日本でいうかつての大日本帝国主義、満州まで全部取るとか、そういうのを目指しているのと一緒ですから、トルコは。

まぐまぐ:世界の火薬庫というか、今一番きな臭いのはやっぱあの辺なんですか。

高城:いや、世界には常に三つの紛争地域があって、一つはロシアと国境を有する、最近だとウクライナ問題のあった東ヨーロッパ。あの辺は、常に揉めていてもらったほうが得をしたり嬉しいっていう人たちが、いっぱいいるんですよ。それと中東でも今、簡単に言うと冷戦が起きていて、アメリカ連合と、ロシア連合の間で揉めている。

あともう一か所が東アジアで、特に北朝鮮なんですけど、あの国は実際のところ中国の子飼いですよね。水も中国がほとんど供給しているわけで、それを止められたら北朝鮮は終わりですね。だから以前、北朝鮮がアメリカにサイバーアタックをかけたことがあるんですけど、アメリカが本気で中国に怒ったらすぐやめましたね

まぐまぐ:中国に怒るんですね。

高城:だって、中国の子飼いですからね。中国の一部のひとたちが「ミサイル撃ってもいいよ」って言うと日本に向かって撃ったりするわけで。

まぐまぐ:あれ、そうなんです?

高城:だって、そもそも金正恩は親日なんだから。アニメとかも好きだし。

まぐまぐ:そうなんですか?

高城:大きな声では言えないだろうけど、色んな理由で親日の人は北朝鮮に多いでしょ。で、ボーンってたまにミサイル撃ってきたりするよね選挙前とかすると票が集まるじゃないどこかの党に選挙前とか重要な法案が決まる前とかにも必ずミサイル来るよね。だから7月の選挙で改憲勢力が伸ばして、いよいよこの後は憲法を……ってことだから、またミサイルが来るんじゃないでしょうかね。あとは中国のほうから漁船が来たり。ええ、あくまでも通りすがりの旅人のたわ言ですが(笑)。

まぐまぐ:それって何ですか。中国が改憲法案を通したがっているってことなんですか。

高城:いや、その裏には別の大国の一部の勢力がいるわけですよね。尖閣諸島に上陸した人が、その後「反中活動家」なことがわかりましたが、世の中本当に不思議ですよね。

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まぐまぐ:またそうなのか……。

高城本当に北朝鮮が怒ってる相手は、経済制裁やらで痛い目をみせてくれた米国ですよね。北朝鮮が核武装するのは、対米国に対してで、北朝鮮からもっとも近い米国は日本と韓国の米軍基地です。基本的に現在のアメリカは、たとえ軍部でも戦争したくないし、東アジアから撤退したいと考えています。日本にある米軍基地が、北朝鮮が持ってるミサイルの射程距離に入っちゃったから、グアムまでは戻らないと米軍の家族を守れません。なにより、予算がありません。そうじゃなきゃ、ロシアと日本が接近できませんよ。米国が東アジアから引いて自国を立て直すので、日本、中国、ロシア、韓国で東アジアを納めろってことでしょう。表向き米国は、ロシアと日本が近しくなるのを好まないような発言しても、軍事予算がない。そこで、アメリカの名代としての日本ですよね。その国に憲法9条があったら、アメリカの名代にならないじゃないですか。だから、憲法9条を変えるのは米国の名代になることの意味が大きい

いままで、軍事力を背景に世界の隅々まで、民主主義化を大義にアメリカナイゼーションを浸透させてきましたが、その暴力装置を維持する資金が尽きてきた。だから、名代に資金を出さずに外注し、世界の隅々まで「平和維持名目で進軍させる。ここに改憲の真意があると思います。隣国との争いだけじゃないですよね。一部、他国の暴走する軍部がいるかもしれませんが、本質は違います。僕は世界は大きく変化しているし、基本的にあらゆる物事はあたらしく刷新するべきと思っていますので、いまの二極論で言うならば改憲派にあたるのでしょうが、問題は「誰の何の意図によるものか?」にあるように思っている次第です。現政権の意図には注意が必要ですね。少なくとも、米国の新大統領の意向は汲んだほうがいいでしょう。日米同盟と声高々に日本は叫んでいるんだから。

また、本当の危機に対峙するためには、サイバー軍等、いままでとはまったく違う現実的な戦術が必要です。ここに大金を注ぐべきだと思いますよ。人命と関係ないから。でも、そうすると、財閥系重工会社の仕事は少なくなりますので、このあたりの予算の流れを冷静に見極めることが大切ですね。それによって、現政権の意図が見えるでしょう。実際は、サイバー軍や宇宙軍は米国に依存し、最前線は自衛隊と米軍(傭兵)になるでしょう。あと個人的には、憲法9条改正は囮であり、96条改正後、本命は労働者の権利の剥奪や表現の自由財政状況の公開などだと思いますよ。そして、体内チップ埋め込みでしょうね。15年後ぐらいですかねえ。表向きはテロ防止でしょう。ですので、そろそろ日本国民も色々決める必要がありますよね。米国の名代となって暴力装置をフル稼働し、でも、生活はそこまで悪化しない道を選ぶか。それとも、何もしないで、どんどん貧しくなっていくのか。もしくは、第三の道を選ぶか。この道は大きな社会改革を意味しますので、旧勢力との事実上内戦になるでしょう。今の米国のようにね。

あと、トルコの問題にしても、どこもあそこを欲しがるのは、ミサイルのテクノロジーが進んで、そこから飛ばせばモスクワやイスラエルまで届くようになったからなんですよ。昔はミサイルの性能が低かったから、そんなに飛ばなかったんだけど。だからドイツに嫌われたアメリカはどうしてもトルコが欲しいんです。それって地政学的理由なんですよ、中東がどうこうっていうよりは。

まぐまぐ:なるほど。

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