Amazonから中小企業は何を見習うべきか?
AmazonダッシュもAmazon GOも、リアル店舗を持つ小売企業にとっては大きな脅威になりうる。しかし、「やはりAmazonには勝てないな」などと諦めるのではなく、逆にAmazonから何かを学び自社のビジネスにいかしたいものである。
まずは、あくまでもAmazonが求めるものは、「いかに便利にお客様に買ってもらえるのか?」であること。
機器としてのボタンを開発することや、コンビニに進出することよりも、「顧客が便利にものを買うにはどうしたらよいか」という日々の発想が、これから新規事業を産み出す源泉になったのであろう。
私が在籍していた20年前から、Amazonは「お客様のためになることは何だろう?」と日々考え、小さいことを積み重ねていく社風を持っていた。この「顧客中心主義」こそが、企業がすべき顧客の創造につながるのだ。
もう一点は、「常に未来を見ること」。
この2つのサービスは、Amazonが5年後10年後に、顧客が便利に買い物ができるためには、何を提供すべきかを見据えた一手なのであろう。
財務諸表や営業の成績は、非常に重要な数字であるが、あくまで「過去を表す数字」である。しかし、そこにこだわるのみではなく、未来を見つめる視点を持つことで、画期的な製品やサービスを開発することができる。
顧客中心主義と、未来を見据える視点こそが、新たな顧客を産み出すのである。
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『理央 周 の 売れる仕組み創造ラボ 【Marketing Report】』より一部抜粋
著者/理央 周(めぐる)
あのヒット商品はなぜ「ヒット」したのか? あのレストランの予約は、なぜいつも取れないのか? 世の中で「売れているモノや人気者」はなぜヒットするのでしょうか? 毎号実際の店舗や広告を取り上げ、その背景には、どんな「仕掛け」と「思考の枠組み」があるのかを、MBAのフレームワークとマーケティングの理論を使って解説していきます。1.「中小企業経営者・個人事業主」が売り上げを上げる 2.「広告マン・士業」クライアントを説得する 3.「営業マン」が売れない病から脱するためのメルマガです。
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