先日、若いお母さんがたくさん参加している会合で、急に、みんながスマホを見出してざわついています。理由を尋ねると、学校からの不審者情報が一斉に保護者に流れたとのことです。コミュニティの人間関係が希薄になったことが、安全に子育てする環境を守るのを難しくしているのに、コミュニティの人間関係の基本であるあいさつや声掛けすら、「ひょっとしたら不審者かも」と疑うように教育することで子供を守るしかない…という矛盾は、ものすごく根深いと改めて思います。
でも、問題だ、問題だと言っていても始まりません。やり方はあるはずです。コミュニティづくりに取り組みたいと言っていた管理組合の男性理事さんが、どうしたらいいんだよ~と憤慨しているので、相手が子供一人のときは、すれ違いざまに立ち止まらず明るく「おはよう」と言って通り過ぎる。
子供が親と一緒のときに、軽く自己紹介してちょっとずつ会話をして、顔見知りになっていく。で、子供からあいさつが返ってこなかったり、びくっとされても気にしない。
それでいいんじゃない~。そのうち、いやでも顔見知りよ~! でも、そんな怖い顔してたらダメよ~、それじゃ、いつまでたっても挨拶が返ってこないかも(笑)。
とお話ししました。私の本音です。
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『まんしょんオタクのマンションこぼれ話』
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