これも時代の流れ?マンション内で子供に挨拶するのは本当にNGか

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先日掲載するや賛否両論が巻き起こった「波紋を呼んだ『マンション内での挨拶禁止』は、時代の流れなのか?」の記事。中でも高齢者の方たちほど理解に苦しんでいるようです。無料メルマガ『まんしょんオタクのマンションこぼれ話』の著者・廣田信子さんは、「今や不審者への注意を促すビラが教育委員会から配布される時代になった」と前置きした上で、近隣住民が笑顔で挨拶を交わせるようにするにはどんな努力が必要なのか、ご自身の見解を記しています。

教育委員会からマンションでの声掛け注意のお知らせが

こんにちは! 廣田信子です。

先日書いた記事「波紋を呼んだ『マンション内での挨拶禁止』は、時代の流れなのか?」には、皆さん、いろいろな感想を持たれたようです。

子供には、マンション内でも、知らない人に声を掛けられたら逃げるように教える、ということが、特に、高齢世代の方は理解できないと…。世も末だと嘆く方も。

私自身も、頭では理解しても、「あいさつ」しただけで怖がられるほど子供に、他人に対する警戒心を持たせる今の状況がどこかピンときていませんでした。普通に、マンション内で会った子供たちに、「おはよう」「お帰りなさい」と声を掛けてきましたので。

そうしたら、ある自治体で、「マンションにお住まいの皆様へ」として、教育委員会事務局から配布されたチラシを見せて頂きました。そこには、「不審者が小学生や中学生に声を掛ける事案が多発しています。マンション内に立ち入って声を掛けるケースも発生していますので、十分ご注意ください」。で、「不審者を見かけたら、すぐ110番通報して下さい」と続いています。

教育委員会からマンション住民にこんなチラシが配られるような時代なのです。親が子供に声を掛けられたら逃げるように教えるのも無理からぬ状況です。知らない人にマンション内で声を掛けられた子供が、「不審者だ、危ない」と逃げて、家で、こんなことがあったと話したことで、通報があったケースが続いたのでしょうが、その中には、マンション住民が普通にコミュニケーション目的で話しかけたものも含まれているのかもしれません。しかし、ひょっとしたら、何か悪い意図があって声を掛けているのかも…と警戒する気持ちを持ってもらわないと「万が一が怖いので親は子供に言い聞かせます。犯罪目的の人が、見るからに不審者の様子ではなく、普通の人子供好きの優しそうな人ということもあるのですから。

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