たとえば、社員に今月の給料が払えないほどの状況にいるとします。明らかに大ピンチです。こうした時に
「なぜこんなことになってしまったのか?」
「どうしてあの時、手を打たなかったのか?」
「この先一体どうなってしまうんだ。」
「やっぱり俺には社長業は向いてないのか?」
などと、それまでのことを後悔したり、未来の不安を感じます。こうしたピンチに対して、原因を追求したり、後悔するばかりだけでは状況は一向に良い方向へ向かいません。なので、ピンチである事実、その意味を考えるようしてみるのです。今のこのピンチという状況には、「何かしらの意味がある」と疑うのです。
- 自分の殻を破り一回り成長するための試練かも?
- 社員が一致団結するかどうかの試練かも?
- 会社が飛躍を遂げるために超えなければならない試練かも?
- これまでのやり方を捨て、新たなものを築き上げる機会かも?
など。結論付けなくても、こうした考えや解釈を1つでも持つことで、ピンチであるという現実を受け入れ、冷静にその現実に対しての対処・施策・献策を講じることが出来ます。
「いやっ、そんなことはわかってるよ。でも実際ピンチになればそういう考えになれないから困るんじゃないか?」なんて反論の1つや2つがありそうですが…。
それならば、こういうのはどうでしょう? ピンチになったとき、「せっかく」という言葉を実際に口に出すのです。ウソでもいいから強制的に出すのです。言霊というものがありますが、口に出すことで自分自身に暗示をかけることができます。