あっという間に暗くなってしまう冬の夕空。けれどもこの時期は、星が一番きれいに見える季節でもあります。今回の無料メルマガ『1日1粒!「幸せのタネ」』では、そんな冬の夜空にひときわ輝く金星と、31日に見られる「天体ショー」が紹介されています。
内と外とで大違い
冬の夕暮れは日の沈むのも早く、あっという間に暗くなりますね。例えば1月8日の大阪の日の入りの時刻は17時04分。日没の1時間前から暗くなりますから、暗くなるのが早いと思うのも当然ですね。
さて、その夕暮れ時。西の空にひときわ明るく輝く星があるのにお気づきでしょうか? 「宵の明星」、金星です。今月の金星の明るさは-4等級ですから、夕暮れ時から街の灯りのもとでも簡単に見つけることができます。
この金星は太陽から見て、地球よりも内側の軌道を回っています。太陽に近い惑星は水星と金星。この二つの惑星を「内惑星」と呼んでいます。地球より太陽に近いので、地球より外側を回っている火星、木星や土星とは違った見え方をします。
まず真夜中に見えることはありません。真夜中に見えるためには
- 太陽 地球 惑星
という順番にならないといけませんが、水星や金星は地球より太陽に近いので、そんな順番にならないのです。その結果、見ることができるのは明け方か夕方かに限られるのです。
これから金星は、地球から見て太陽よりさらに離れていきます。一番離れるのが12日。これからしばらくは金星を眺めるのに良い時期が続きます。
今年はお正月に月と金星が近づいていたのを見た方もいらっしゃったでしょう。2日の夕方には月と金星が近づき、翌日の夕方は月と火星が近づいていました。細い月の傍に輝く金星を見て、綺麗だなぁと思われた方も多かったと思います。
見逃してしまった???
今月末31日にまたチャンスがあります。金星、火星に三日月が近づいていきます。今度はお見逃しなく!
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