で、手始めに行うのが自分自身の「資源」の棚卸しです。
企業の資源は「ヒト、モノ、カネ」でしたが、これは個人においてもほぼ一緒。しかしここに大事な要素を二つつけ加えるなら、それは「時間」と「自分」という資源です。
例えば「時間」ですが、これは一日の始まりの朝、メールやTODOリストを見る前に自分自身が持つ時間資源を把握します。それは1日8時間という就業時間。この8時間をしっかり意識した上でTODOリストを見ると、就業時間内に出来る範囲がハッキリ見えてきます。
更に一つ一つのタスクを見る際には、そのタスクを完了させる為にどのように自分の資源を使うのが一番効率的かを考えます。あなたの手持ちの人脈、通信手段、設備や道具を駆使し、どれを使えば最も効率的に結果を出せるのかを考えながらタスクを進めます。こうした「効率性」という目的を置くだけであなたの行動が変わります。
自分で考え込みがちで人に聞くのが億劫な人も人脈を活用する気になるでしょうし、メールで時間消耗しがちな人も通信手段を見直して電話をかけたり直接会いに行った方が効率的だと思うかもしれません。
また、もう一つの「自分」という資源ですが、例えば労災で適応障害になる程働くというのはと自分の脳という資源を意識せずに使い過ぎた結果ですね。自分資源がしっかり認識できていれば、それを使い切る前に、ギブアップしたりしっかり休みを取る事が可能です。
戦略とはあなたの思考や行動の「効果的な活用法」を考える為の必須アイテム。あなたが立てた今年の計画についても、もう一度この「戦略の資源配分」という観点から見直すと、無理せず効率的に今年一年を過ごせるかと思います。