資源を表す代表的なビジネス上のフレームワークは、「ヒト、モノ、カネ」の3つですよね。
なぜカタカナで表現されるかというとこれは物(物質)と事(非物質)の両面を指し、その上で非物質的な重要性が高いからです。非物質的な物はカタカナで表現されます。例えば「ヒト」なら人自体と人脈などに分かれますが、前者が人(物質)で、後者がヒト(非物質)。ま、どちらも資源です。
その他「モノ」なら設備や土地などの物質と情報や知的財産のような非物質に分かれます。「カネ」は現金や地金などの物質の他、有価証券などの非物質に分かれます。そう言えば最近徐々にシェアを広げつつあるビットコインを考えると、その大幅な価値変動から、お金が後者の非物質的性質を持つ事が良く分りますね。
で、ビジネスで勝つ戦略とは、これらをいかに効果的に組合せて適材適所させるかという「選択と集中」の考え方です。
例えばあなたのオフィスに10人のスタッフがいて、同時に10人の顧客がいたらどう資源を選択・集中させるか。戦略が無ければ一人に一人つけて終了です。が、そこに戦略があれば顧客間の売上シェアやスタッフの能力を見ながら、売上げの多い顧客はスキルの高いスタッフをつけたり複数人でサポートさせ、少ない顧客は一人で複数名担当させますよね。
こんな当たり前の事が戦略です。が、これが難しいのは世の中の大部分が常にレッドオーシャンであり資源が不足しがちだからです。あなたのオフィスでも「スタッフが足りなくて困る」事はあっても、「スタッフが多過ぎて困る」事はないでしょ。スタッフが多過ぎて困るのは経営者の方ですよね。
よって高度化した差別化戦略が必要になって来ます。するとそもそも戦略が無い企業は一定の成果を上げ続けるどころか、長く存続出来ないんですね。ま、ただしこれは企業の場合の話です。
我々が個人的にビジネスや人生で一定の成果を出す為には、今すぐこの戦略思考を取り入れれば良いだけです。