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「なんて日だ!」のバイきんぐから学ぶ「引く接客」という営業術

お客様に商品の素晴らしさを一生懸命伝えようと思えば思うほど、カラ回りしてしまいがちなもの。そんな時は、ちょっと視点を変えた「セールストーク」が効果的かもしれません。無料メルマガ『目指せ! 販売の達人 ~販売力向上講座~』では著者で接客のプロ・坂本りゅういちさんが、人気お笑い芸人・バイきんぐのコントを取り上げ、「引く接客術」について、わかりやすく説明しています。

押してもダメなら

お笑いが大好きだと公言している私ですが、バイきんぐというコンビのネタで一つ気になるものがあります。

● バイきんぐ コント「セールスマン」
※Youtubeに飛びます。

見られない方のために簡単にご説明しておきます(以下、ネタバレ注意)。

内容はマンションにやってきた飛び込みのセールスマンの話です。お手製のどうでもいいキーホルダーを売りに来るのですが、当然住民は相手にしません。しかしおかしなことに、セールスマンは売りに来たのに全然売り込む様子がない

ただ、「このマンションで買わなかったのはお客様が初めてです」とか「隣のお客様は10個欲しいと言われましたがお一人様5個までなので、5個買われました」と、なぜか売れている様子だけを伝えて来ます。そんなことを言うだけ言って颯爽と帰っていくセールスマンがなぜか住民は気になり、結局呼び止めて買ってしまうというコントです(ネタバレ終了)。

面白いかどうかという話は好みの問題なので一旦横に置いて、このコントは一つの商売のあり方を表しています。

コント内でのセリフなどはいわゆる煽り商売のやり方に近いのですが、「引く提案」という方法は一理あります。

とかく、販売員という職業の人は説明をしたがります。それは自分たちの売っている商品が好きですし、なんとか買ってもらいたいという気持ちが前に出るからです。しかし、お客様はそんな売り込みにはもう飽き飽きしています。良い接客は受けたくても、売り込まれたくはないのです。

どの店でもすでに何度もやられて疲れ切っている人もいます。そんな中、本当に自分たちの商品に自信を持っている販売員が「引く接客」をしてきたらどうでしょう。

「試してもらうだけで良さはわかります」
「無駄な説明はしたくないんです。使ってもらえば説明はいらないので」
「言葉では説明できないので、好きに触ってみてください」
「本当に好きな方に使ってもらえればそれでいいんです」

やたらと売り込んで来るでもなくたださらっと商品への自信だけを伝えて来る。そうされるとお客様はその自信の根拠がなんなのか確かめたくなります

実際に自信のある商品ならば、体験してもらえればそれだけで説明しなくても伝わります。そんな、あえて提案をしすぎない「引く接客」という方法もあるんです。まさに押してダメなら引いてみろというやつですね。

自社商品に自信を持っているのなら、あえて押さない接客という方法を身につけられると接客の幅は広がります(特に高額商品などには有効打にもなりえます)。いろんなパターンの接客方を考えてみましょう。

今日のおさらいです。

image by: Shutterstock.com

 

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【著者】 坂本りゅういち 【発行周期】 日刊

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