「フィンテック」ブームの震源地・米国で懸念されるバブル崩壊

 

(2)多種多様なフィンテック関連企業

上述のような経緯から、現時点ではフィンテック関連企業には金融やITに関わる様々なジャンルの膨大な数の企業が含まれるため専門家や業界関係者でもその全容を把握するのは極めて困難な状況になっている。

例えば、関連報道をもとに主なジャンルだけ見てみても:

【1】デジタルやモバイル決済
(Digital & Mobile payments)

【2】ビットコイン他仮想通貨
(Bitcoin & Cryptocurrency)

【3】資本市場と投資
(Capital Markets & Investing)

【4】銀行業務と企業ファイナンス
(Banking & Corporate Finance)

【5】ビッグデータ分析
(Big Data & Analytics、信用調査関連企業も含む)

【6】ファイナンシャル・プラットフォーム
(Financial platforms)

【7】クラウドファンディング及びP2Pレンディング
(Crowdfunding &peer-to-peer lending)

【8】個人向けファイナンシャル・マネジメント
(Personal financial management)

【9】ブロックチェーン技術
(Blockchain technology)

・・・など、金融やITに関わる様々なジャンルが存在する。
この主な9つのジャンルをまとめた業界マップのようなイメージ図は多々あるが、出典元が違うと別のジャンルに含まれることがあるなど必ずしも同じになっていない。

「ビッグデータ分析」のジャンルには、例えば、Contix、1010 Data、ZestFinance、feedzai、Eagle Alphaなどの信用調査に関連する企業が含まれている業界マップもあれば別の調査レポートになるとこれらの企業は他ジャンルに含まれることもあるなど多種多様となっている。

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