出典は、最近読んだこの本です。人気カフェ「コメダ珈琲店」を取材・分析した本。創業者や現社長のインタビューが至言の宝庫です。
『なぜ、コメダ珈琲店はいつも行列なのか?』
(高井尚之 著/プレジデント社)
「昔から、そう決まっているから」
「今まで、ずっとそうだったから」
「それがずっと、常識だから」
こういう言葉が出てきた時は、その人は「思考停止をしている」と思っていいでしょう。本質を考えていないからです。
「なぜ、昔から決まっているのだろう」
「なぜ、今までこうだったんだろう」
という本質を考えていないと、すぐにそんな言葉が出て、そしてその本質のない言葉を理由に、本質のない答えと未来を作ってしまいます。
本質が分かっている人ならば、「昔から」とか「今もずっと」とか、そんな期間の長さや現時点の話をしなくても、「本質はこうだから」という答えが出せるはずなのです。そして、そんな本質のない部分を見つけた時は、そこにビジネスチャンスがあります。
本質を考えると、自分なりの答えが出ます。自分なりの答えが出たということは、他人とは違うということです。そこに、自然に差別化が生まれます。「どうやって差別化を図ろうか」などと考えなくても、本質を自分なりに突けば、差別化になるのです。
「昔からそうだから」
「今までがそうだったから」
といったことを、自分の業界の仕事の中からいくつ見つけ出すことができるでしょうか? そして、そこに自分なりの本質を見つけ出すことができるでしょうか。
【今日の発想源実践】(実践期限:1日間)
- 自分たちの仕事のやり方や商品構成などで、「昔からそうだから」「今までがそうだったから」という以外に理由が見つからないものはないか。1つ以上、ノートに書き出せるかチャレンジしてみる。
- その答えはどうあるべきか。空想してみる。
image by: コメダ珈琲店 公式ホームページ