出光佐三は、イランに石油を買いに行く、そのように決断をしました。まさに、命を懸けた決断であり、万一、船員に何かあれば、腹を切る覚悟をもって行ったものと思われます。
幹部数名と船長と機関士だけで、秘密裏に実行したものでした。イラン国民のため、日本の独立性を維持するために、出光佐三は、命を懸けて行動したのです。船員たちは、第2次大戦では海軍で従事していたので、常に命をかけて船に乗っていた人たちだったから達成し得た偉業と言えるでしょう。
出光佐三の決断は、単に会社の存続などではなく、イラン国民並びに、日本国民を救うという、天命をもって行ったことです。この使命感の強さ、そして信念の強さは、凄いです。
同じ日本人として尊敬します。こんな先輩が、ほんの半世紀前に、企業家として活躍されていたと思うと、自分の枠にとらわれることなく、もっと、できることがあるんじゃないかと、自分を鼓舞できます。
実際には、イランから石油を乗せて日本に戻るまでに、いろんな難局を乗り越えたようです。また、日本に戻ってからも、裁判が開かれ、その裁判に勝利して、初めて、油を手にできたわけです。
ちょっとスケールが大きすぎて、参考になり難いかも知れませんが、凄い日本人がいたわけです。
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