アメリカ在住のジャーナリストが感じた「安倍政権」終わりの始まり

 

10年後の現在、危機ということではまだ「そこまで深刻」ではないようにも思えますが、構図としては似通っています。アベノミクスは4年近く続いているが、結局のところ「頭脳労働を含む産業の国外流出は止まりません。そして、海外で評価された日本企業の株価が「円安なら円建てで膨張する」だけのメカニズムで続けてきた株高についても、そろそろ終わりの始まりが見えてきているわけです。そんな中、改めて経済の先行きを見ると、不安が大きいわけです。

東芝が苦境に立っている、そうなると海外で損をしてそれを円に倒すと大変な数字になるわけで、アベノミクスのマイナス効果が見えてしまう、あるいはトランプに無茶を言われる、そうすると国内雇用は更に失われる…色々な動きがかなりネガティブになってきています。改めて、産業構造の「あるべき姿死守していかなくてはならないものの確認が必要な時期に入っているのではないでしょうか。

そんな中では、やはりイデオロギー的なものを動機とした運動や政策は、「今、そんなことをやっている場合なのか?という批判を浴びるのも当然だと思います。

ここを乗り切るために、安倍さんとしては、二つの点に留意していただきたいと思います。

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