多くのアフリカ系黒人は、中国製の品質の悪い安物を大量に仕入れ、それを持ち帰って本国で売るために訪中しているようです。扱う商品は何でもありで、衣料品や食品などから電化製品まで様々です。訪中した人々の中には、短期ビザのまま本国に帰らず不法滞在者として中国に居残り、麻薬や密売などの犯罪に加担しているケースも少なくありません。
カネにものを言わせる習近平のバラマキ外交は、国内でも評判が悪く、習近平はその汚名を返上するのに躍起になっているようですが、そこまでして手に入れた同盟関係も、カネでつながっているだけの関係であるため相互信頼とはほど遠い関係です。
もちろんカネにつられて台湾と国交を断絶すると言い出す国もありました。西アフリカのサントメ・プリンシペという小国は、カカオの生産などで財政を賄っていますが世界でも最貧国の一つで、もともと台湾と国交がありましたが、去年末、台湾との断交を発表しました。中国が財政支援をするかわりに「一つの中国」を認めるように圧力をかけたためではないかと報道されています。
確かに、カカオの生産現場は過酷で、子供の労働も問題視されているほどであり、最貧国にとっては中国の援助は何にも代え難いチャンスかもしれません。
一方で、カネではなびかない国もあります。西アフリカのブルキファソという国は、500億米ドル(約5兆6,900億円)を供与する代わりに、台湾と断交して中国と復交することを持ちかけられましたが、ブルキファソのバリー外務・協力・在外ブルキナファソ人相は、「台湾は我々の友であり、パートナーだ。金で台湾を裏切ることはない」と述べ拒否しました。
それに対して台湾外交部(外務省)も、「(ブルキナファソと)台湾との関係は安定している」と強調したとのことです。