2001年設立の時計メーカーが、10年で「成功者の証」になれた訳

 

世界三大高級腕時計メーカーや他にも歴史あるメーカーが存在する中で、新参者が「最高峰の腕時計」を作ることを掲げるというのは、非常に挑戦的ですね。普通に考えたら、まず無理だと思いますし、既存の高級腕時計メーカーの方も相手にしなかったのではないでしょうか。

その中でリシャール・ミルは、「腕時計のF1」というコンセプトを現実のものにして、いまでは「成功者の証」と呼ばれるようになっているわけですが、リシャール・ミルの成功要因の一つは、やはり「理想を追求」するということでしょう。実際に、リシャール・ミルは下記のように「理想を追求」してきました。

  • 最先端の技術の活用
  • 他に類を見ない独創的な機構
  • 標準タイプの部品は使わない(特殊な部品を使う)
  • 最高の素材を活用
  • コストは関係ない

といったかたちで、「腕時計のF1」というコンセプトを実現するために一切妥協をしませんでした。

コンセプトとは、商品の全体につらぬかれた、骨格となる発想という意味を持っていますが、一切妥協せずにコンセプトを実現することは簡単ではありません。しかも、リシャール・ミルが扱う複雑時計には、非常に多くの部品が使われていますので、すべての部品に一切妥協しないということは非常に困難といえるでしょう。だからこそ、歴史ある企業が多数存在する中でも、リシャール・ミルは注目を浴びる存在になっているのです。

リシャール・ミルの一切妥協せずに「理想を追求」する姿勢はトップアスリートに共通する部分もあると思いますので、トップアスリートがリシャール・ミルの時計に惹かれるというのもうなずけますね。

今後、世界の誰がリシャール・ミルのファミリー(パートナー)に加わり、どのような歴史を築いていくのか、楽しみにしています。

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