トランプ、プーチン関係の真実とウソ
ヒラリー、オバマの選挙戦略は、
- 「プーチン悪魔化プロパガンダ」をする。
- トランプは、「(悪魔のような)プーチンの操り人形です」とプロパガンダする。
- だから、ヒラリーに投票してね!
イラク、シリアに関して、アメリカ(ブッシュとオバマ)は、世界にむけて堂々とウソをついた。ということは、「プーチン悪魔化オペレーション」についてもウソを使うことは、十分あり得ます。正直言えば、「ウソとホントを混在させる」ことで、「どこまでがホントで、どこまでがウソ」かわかりづらくしている。
たとえば、2月13日に辞任したフリン大統領補佐官は、政権発足前に駐米ロシア大使と接触していた。これは、事実でしょう。しかし、「プーチンがアメリカの選挙結果を操作した」という話。日本のメディアは、米英メディア経由の情報しか入ってこないので、皆さん「絶対的真実」と考えているでしょう。ところが、以下のような話もあります。
最近話題になった、ウィキリークスの暴露について。その全体像を、高島康司先生が、すばらしく解説してくださっています。
● 暴露された米CIAの「監視・盗聴技術」と森友スキャンダルを繋ぐもの=高島康司
この記事から、ロシアに関わる部分を引用してみましょう。
CIAは、ロシアが開発したマルウェアを自分のものとして使いハッキングした。
マルウェアはCIAが使ったとしても、開発者がロシアであることを示す指紋を残す。
もしこのウィキリークスの情報が正しければ、民主党本部のサーバがロシアによってハッキングされ、その情報がウィキリークスに流されたという非難はでっちあげである可能性が出てくる。ロシア製マルウェアをCIAが使っているのであれば、民主党本部のサーバをハッキングしたのは、実はCIAである可能性がある。
現在までのところ公開されたリークで、今後大きな問題になると考えられるのは(2)だ(=CIAは、ロシアが開発したマルウェアを自分のものとして使いハッキングした。マルウェアはCIAが使ったとしても、開発者がロシアであることを示す指紋を残す)。
CIAが、ロシアの開発したマルウェアを使っており、それがロシア製であるとの指紋を残すとすれば、いま民主党と主要メディアがさかんに攻撃している「ロシアによる民主党全国委員会サーバへのハッキング」は、実際はトランプを引き下ろしたいCIAが行った可能性が出てくる。
要するに、「プーチンがアメリカ選挙に干渉したのではなく、CIAが『プーチンのフリをして』干渉したのだ」と。
「…陰謀論だ!!!!」
確かに。しかし、「イラク問題」「シリア問題」で、アメリカが大ウソをついていたことは事実です。そして、そのことを、「日本国民の99.9%は知らない」というのも、また事実。ですから、「アメリカさんが言うのだから、本当なのでしょう」と妄信するのはナイーブすぎるかもしれません。