今も周囲は敵だらけ。大統領なのにトランプ叩きが止まぬ理由

 

戦いは、アメリカで起こっている

現在、トランプと敵対している勢力は、誰なのでしょうか?

1.アメリカ民主党

これは、当然ですね。聞いた話でホントかどうかわかりませんが、オバマとヒラリーは引退せず、「反トランプ工作」を指揮しているとか。

2.アメリカ共和党の一部

共和党の中にも、トランプが「親ロシア」「親プーチン」であることを嫌っている勢力があります。たとえば、元大統領候補のマケインさんなど。

3.マスコミ

トランプさんは、「CNN」「ABC」「ニューヨーク・タイムズ」等を、「偽ニュースばかり流している!」と批判している。これらのメディアは、選挙戦中、露骨に「反トランプ」「ヒラリー支持」でした。トランプが大統領になってからも、変わらず「反トランプ」をつづけています。

4.国際金融資本

ダボス会議に出席するような国際金融資本は、当然「グローバリスト」。それで、「ナショナリスト」「保護貿易主義者」のトランプを嫌っています。たとえば、ソロスは、「トランプは失敗する!」と断言しています。

5.諜報機関

トランプは、「イラク戦争」など、「諜報機関の失敗」を批判してきました。諜報機関も、「反トランプ」になっています。

一つの証拠は、フリンさんの辞任ですね。フリンさんの辞任は、彼とロシア大使の電話の内容が問題になったからです。誰が「フリンーロシア大使電話会談」を盗聴したのでしょうか?

というわけで、トランプさんの現状は、「まだ国内で権力を掌握できていない状態」である。とても「特殊だ」と感じるのは、大統領選挙が終わった時に、「リセットされなかったことです。普通は、大統領選の勝者が決まれば、そこで一旦戦いは終わる。新大統領、最初の100日は批判を控え、好きにやらせてみる。

しかし、トランプさんの場合、「選挙前」と「選挙後」でほとんど状態が変わっていません。民主党、共和党の一部、マスコミ、国際金融資本、諜報が、かわらずトランプバッシングを続けている(その際、プーチンは、しばしば「ネタ」「ダシ」にされている)。

現在、全世界どこを見ても、「安定した政権」はないです。私たちも、「今は1930年代並に変化が激しい情報不足と判断ミスが命取りになる」と自覚し、日々世界情勢をみていきましょう。

image by: Marie Kanger Born / Shutterstock.com

 

北野幸伯この著者の記事一覧

日本のエリートがこっそり読んでいる秘伝のメルマガ。驚愕の予測的中率に、問合わせが殺到中。わけのわからない世界情勢を、世界一わかりやすく解説しています。まぐまぐ殿堂入り!まぐまぐ大賞2015年・総合大賞一位の実力!

無料メルマガ好評配信中

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 ロシア政治経済ジャーナル 』

【著者】 北野幸伯 【発行周期】 不定期

print
いま読まれてます

  • 今も周囲は敵だらけ。大統領なのにトランプ叩きが止まぬ理由
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け