そして、もう一点大事なことは、お子さんとのコミュニケーションです。今の子供たちは、いじめの事実をなかなか親に話してくれません。そうであるならば、親が子供の変化に気づく必要があります。そのためにも、子供たちとコミュニケーションをとり、その中に「いじめのサイン」がないかどうか、しっかり見てあげてほしいのです。
そして、サインを発見したならば、できるだけ早く、学校に相談してください。ほとんどのいじめは、学校で解決できるのです。毎年のパターンとして、4月に子供たちの力関係が出来上がり、5月に徐々にいじめが進行し、6月に発覚してくることが多いのですが、ここまで行くと、かなりいじめは進行しています。被害生徒のこころの傷も深くなってしまいます。ですから、小さなうちに芽を摘み、広がらないようにするのが大事なのです。そのためにも、新学期のスタートであるこの時期に、子供たちと会話をし、コミュニケーションをとっておくことが、大切なのです。
それから、保護者の方がたの中で、PTAの役員をされるかたもいらっしゃると思いますが、ぜひ、PTAの行事の中で「いじめ学習会」を開いていただければ幸いです。学習会の内容や講師の派遣など、ご相談いただければと思います。一人でも多くの方に、いじめの対処など、知っておいていただければ、子供たちを守ることができるのです。ご検討をお願いいたします。
いじめから子供を守ろう ネットワーク
事務長 丸山秀和
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