とんかつラーメン? いだまみ? NYで急増するインチキ和食店の正体

 

NYPDとスシ

こうして僕たちが食事をしていると、NYPDの警官が二人入って来ました。日本では警官レストランや店舗に食事や買い物目的で入店して来ることはあまりありませんが、NYでは頻繁に見かけます。それどころか、NYの警官はスタバのコーヒーを手に歩いてるし、暑い日にはアイスを食べてるし、道端でタバコも吸うこともあります。日本だったら「公務中に非常識な!」と思われることもここではアリです。日本でも警官のセクハラとか不祥事はよく耳にしますが、多くの警官は公務員らしく真面目そうな風貌だと思います。しかし、これは僕の偏見かもしれませんが、日本の警官と比較したらNYの警官は「ワル」そうです(笑)。人は見た目で判断してはいけませんが、見た目が人柄を語るというのもあながち嘘ではありません。

入店してきた警官は、二人ともちょっと小太りで、しかし腕っ節が強そうな男達です。僕が飛び蹴りをしたら一瞬で首根っこを掴まれてしまいそうな、強そうな男達です。でも、映画の世界だったら一番最初に敵に撃たれてやられてしまいそうな、脇役の雰囲気の警官です(笑)。とはいうものの、1人の警官は腕にタトゥーがビッシリ入っています。タトゥーに対してはアメリカでは日本とはかなり違った認識ですが、もし日本人の警官の腕に入れ墨がビッシリ入っていたら、かなり話題になるどころか、そもそも警官になれないでしょう。

さて、警官二人はレストランのレジでテイクアウトの注文をしました。入れ墨の警官は「スパイシーツナ、スパイシーサーモン、スパイシーなんちゃら」と注文していました。

見た目にそぐわず、スパイシーな兄ちゃんです。もう一方の警官はもう少しマイルドな顔をしていましたが、スシロールを3本くらい注文していました。それにしても、アメリカの警官は重装備です。まず背中に「対テロリズム」と仰々しく書いてあります。そして腰ベルトには無線などの通信機器の他、右側にはごっつい拳銃が、そして左側にはテーザー銃が装備されています。

テーザー銃というのは、相手を殺さずに感電させて動かなくさせる銃です。スタンガンが飛び道具になったようなものです。以前、このテーザー銃を体験する動画を見たことがありますが、警官たちが一人ずつ撃たれて感電を体験するのです。どんなごつい腕っ節の良い男でも、ビリビリっとやられると硬直して倒れてしまいます。あー恐ろしい。

 

 

最近のアメリカの警官は、どんどん武器が重装備になってきていて、それが問題視されることがしばしばあります。軍隊で使うようなハイテク武器を装備して、軍隊のようにトレーニングを受けてもいないのに、「軍人のマネフ」のような警官が増えて過剰に暴力を振るったりなど、職権を濫用する警官が跡を絶ちません。

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