被災地に行って気づいた「おばちゃんパワー」
日下:東日本大震災の後には、被災地に行かれて。
山本:そう。ラジオと電池とライトを配ってね。元気なおばちゃんにたくさん会いました。
日下:女性のほうが元気ですか?
山本:男性、女性っていうか「おばちゃん気質」いうんかな。僕みたいにおばちゃんみたいなオッチャンも元気やったけどな。それ見てたらもう男女関係なく、「おせっかいな人」が一番やなと。なぜかみんな顔が西田敏行さんみたいなおばちゃんなんよね(笑)。
日下:レモンさんも「おせっかい精神」ですよね。
山本:だってそれが一番幸せやで。目指すは「親戚のおせっかいなおばちゃん」。他人に喜んでもらえるし、自分が好きなことやからストレスもないし。あとは子どもの頃にたくさん見ていたお父さんがおらん家ね。お母ちゃんが3人くらい子ども抱えて「早よご飯食べや!」っていう肝っ玉母ちゃんの姿に、なぜか「カッコエエ」って思ってしまったんよね。
日下:レモンさんの中におばちゃんへの憧れがあるんですかね。
山本:うん。だから、「男は男らしく」とかこれからどんどんどうでもよくなってくるよ。ジェンダーも100万通りくらい生まれてくるはずやし。成長につれて「あれ? 今まで男や思ってたけど結構女寄りやん」みたいなんも絶対あるはずやし。そういう人の魅力って絶対あるで。