~村上龍の編集後記~
給与が上がらない時代、従業員のやる気を引き出し、維持するのはむずかしい。
播野さんは、社長になってから1年間、全国の営業所、問屋を回り、数千人と会って営業のトレーニングを積んだあと、社員研修に着手した。
「恐竜ではなくゴキブリになれ」と、最優先で変化への対応力を求め、人の生きがいこそが目的で、会社はその手段に過ぎないと明言する。
酢は、なくなることはないが、今後大きく消費が増えることもない。
そんな状況でどう生き延びるのか、タマノイ酢の成果は多くのことを示唆している。
<出演者略歴>
播野勤(はりの・つとむ)1953年、大阪府生まれ。1976年、成蹊大学卒業後、ソントン食品入社。1979年、タマノ井酢(現タマノイ酢)入社。1991年、代表取締役社長就任。
source:テレビ東京「カンブリア宮殿」