私たち庶民が生活していく上で意識せざるを得ない「節約」。しかし、「ムダな節約をしている人が多すぎる」と、無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』の著者・真井花さんは指摘しています。何を指して「ムダな節約」と言うのでしょうか。そして、真の意味での節約とは?
節約の前に
さて、本日は定義のお話。
女性雑誌で定期的に組まれる特集、節約。それだけお金を貯めたい、大事に使いたい気持ちが強いんでしょう。ただ、この節約という言葉が混乱して使われているように思うので、ちょっと分割して考えてみたいんですよ。
当然ですが、ムダを省くこと、これが、フツーの「節約」の定義でしょう。問題なのは、何をもって「ムダ」と判断するのかということです。ここを問題にするのは、お金を使うことすべてあるいは最安値以外の買い物を全部「ムダ」と定義しているのではないかと勘ぐりたくなる人が多いからです。たとえば
- お肉はこっちのスーパーの方が安い
- 洗剤はあっちのドラッグストアが安い
というヤツです。チラシや情報を見て、こういう比較をやっていませんか? 私に言わせれば、それはリッチから遠いメンタリティだと思います。
だってさ。その情報をチェックするのにどのくらいの時間がかかりましたか。よしんばサクサクチェックしたとして、こっちのスーパーからあっちのドラッグストアまで行くのにどのくらい時間と労力がかかったんでしょうか。ま~さかそれが計算外だなんてことはナイ(^×^)ですよね? その労働、外注すればちゃんとお金をとられるはずですよ。
これだと、その目の前のモノの値段という意味では、数円(!)トクをしたかもしれませんが、生活全体から見れば明らかにソンをしているわけです。むしろこれこそムダな節約( ̄∇ ̄)というヤツです。こうやって節約をしようとして、生活全体を貧しくしてしまうのは一にも二にも「ムダ」に対する判断のまずさがあるのです。ムダどうかを絶対的な金額におくと陥りやすい落とし穴ですね。