しかし、大正デモクラシー以後の大正、昭和、平成時代になると、日本人はだんだんと勇気を失い、臆病になり、無責任になりました。そして戦後の日本人は、とうとういじめるかいじめられるか、どちらかの人間のみに堕してしまいました。
台湾人は「日本植民地時代を美化する」といわれるほど戦前の日本人を敬愛していますが、戦後の日本人には台湾で尊敬される人はあまりいません。戦後の日本人には戦前の日本人を批判する資格はないのです。
歪められ、貶められ続けてきた日本の過去を修正し、先人がいかにすばらしい歴史を築いてきたかを認識することが、誇りと気概に満ちた日本人となる第一歩であり、それが、日本統治時代を共に生き抜いてきた台湾人の誇りでもあるのです。
蔡焜燦氏は、李登輝氏と並んで、そんな台湾人を代表する人物の一人でした。尊敬し、敬愛すべき我らが兄弟。心よりご冥福をお祈り致します。蔡焜燦の名前は、日台史上永遠に語り継がれていきます。
(メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』より一部抜粋。続きはご登録の上お楽しみにください。初月無料です)