「経営の神様」と呼ばれる松下さんは、事業始めは「二股ソケット」「自転車用電池ランプ」の発明で事業を拡大して行きました。それがさらなる「アイロン」や「ラジオ」へと事業拡大をはかるについては「経営者」そのものの立場で、専門家を叱咤激励する立場に専心しています。
経営名人は現実を合理的に知悉して、考えて考えた末に知恵である「経営のコツ」をつかみとります。経営は「小さな己の才覚」を発揮するのでなく、多くの人がよろこんで「己の才覚」を発揮させるようにする「大きな才覚」を発揮することです。
さらに、松下さんは「好況よし、不況なお良し」と言われています。「不況」をいつも活用して、一回り大きな強い企業に作り替えて行きました。ここで面白いのは必至の瀬戸際のときに血の小便が出るほど考えるのですが、決して悲観しないことで「謂れのない自信」を持たれています。稲盛さんも、同じようなことを言われていたように思います。
マキャベリが言うには、「幸運の女神には後ろ髪は無く、積極果敢な行動をとる人間に味方する」そうです。こうと思ったらとにかくやってみる、何もしなのが一番の悪化をもたらすことなので、それでも具合が悪かったらすぐにやり直す。ここでとにかく行動を起こすことが「経営のコツ」をつかめるかどうかの経営者としての正念場になるのだそうです。
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