ビジネスメールや日常会話で周りくどいって言われたことありませんか? 大人になって文章力や会話力をあげるのは至難の業ですが、それをスラスラできるようになるコツがあるんです。『一石三鳥健康メルマガ』では「女子高生口調」や「読書感想文」の書き方を用いて、日本語力の上げ方を紹介しています。
夏休み特別編 ~国語~
こんにちは、もげらもげこです。
今日は予告通り夏休み特別編として、語学に関することをお話しします。第1週目は国語編です。
夏休みで国語といえば、みなさんの脳裏に浮かぶのは読書感想文に苦しめられた思い出ではないでしょうか。本を読むだけでも苦痛なのに、その感想をある程度長い文章にして提出しなければならないなんて! 算数や漢字のドリルは早々に終わらせることが出来た私ですが、感想文の宿題だけは最後まで手こずりました。
私は中学生のときに、あることに気付きました。それに気づいてから、文章を書くことが面白くなりました。私の話し方がわかりやすいと言ってくれる人が、少しずつ増えてきました。国語の成績もぐんぐん上がりました。そしてなぜか、英語の成績がぐんぐん上がりました。
どうして、英語の成績と国語の成績が上がったのでしょう? そしてなにより、私がどんなことに気付いたのでしょう?
それは、私が英文法を勉強していた時のことでした。SVO、SVOC……と念仏のように唱えていた時に、ハッとしたのです。お父さんが私に、論理的に話せといつもいつも言っていたのは、こういう意味だったのか!! と。
日本語は、主語と結論の間に、たくさんの飾りを入れることができます。例えばこんな感じです。
例1
「私は昨日、友達と7時に待ち合わせて、8時半の新幹線に乗って京都に行って、そのあとあちこちでたくさん買い物をしてから23時に帰ったから、すごく疲れた」
どうでしょう? 「私は」と「京都に行って」、それから「疲れた」の間に、邪魔なものがいくつもはいっているおかげで、伝えたいことが分かりにくくないですか? 主語と結論の間の距離が離れれば離れるほど、聞き手は理解がしにくくなります。日本語は、相手に自分の言いたいことが伝わりにくい仕組みをもっていると言えます。
では、女子高生風口調のこちらはいかがでしょう。
例2
「私行ったんだ、昨日京都に。すごく疲れた。だって、7時に友達と待ち合わせだよ? 帰ってきたの23時だもの。沢山買い物もしたし。」
すっきりして、伝えたいことが明確になっていると思いませんか? 「私、行ったんだ」と最初に言うことで、聞き手は「どこに?」、「いつ?」、「どうやって?」、「だれと?」、「どうだった?」という疑問を持ちます。その疑問に一つずつ応えていっているから、簡潔で理解がしやすいのです。
「今から話したい話の大枠→詳細」という流れを逸脱すると、相手は話を理解してくれないどころか、聞くのを面倒くさがります。大原則から外れずに、かつ、相手が疑問に対して短文で返してあげることが、コミュニケーションする上でとても大切なことなのです
英語は例外もありますが、文頭にかならずS+Vがあります。これこそ、つねに言いたいことの大枠を最初に伝えることを重視する仕組みなんだ!と気付いたのが、私が成績の成績を伸ばすきっかけになりました。
では、読書感想文を書くときにこの仕組みをどう展開すると、わかりやすい文章が書けるでしょうか。