モンテローザは16年7月に豊後高田どり酒場の出店を開始し、出店を拡大させています。一方、17年1~4月の約4カ月でグループの店舗数は約150店減少し、業績が悪化しています。そこで、今後もグループの不採算店を閉鎖し、利益が見込める豊後高田どり酒場を中心に出店し、業績回復を狙っていくことが考えられます。鳥貴族が500店を達成している状況を見て、同等以上の出店が見込めると考えたとしても不思議はありません。
市場が拡大しているため、豊後高田どり酒場もある程度拡大していくと思われます。ただ、懸念もあります。モンテローザの業績は悪化し、財務状況も急激に悪化しています。このままいくと債務超過に陥る可能性があるのです。
モンテローザの自己資本は10年3月期から16年3月期までは200億円を超えていました。しかし、17年3月期に120億円もの最終損失を計上したため、自己資本を食い潰して約110億円にまで減少してしまいました。そのため、このままいくと債務超過に陥る可能性があります。そして、豊後高田どり酒場が成長する前に会社が潰れかねません。同社は危機的な状況にあるのです。
モンテローザは今期が正念場といえそうです。
『女子大生のハンバーガー店経営物語』
(クリエイションコンサルティング)