トランプ、「北朝鮮と戦争になる!」と語る
共和党のグラハム議員は、最近トランプと会った件で、こんなことを語っています。
「トランプ氏、北朝鮮との戦争も辞さず」 面会の米議員が明かす
8/2(水)10:47配信
【AFP=時事】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が、北朝鮮によ核弾頭が搭載可能な長距離弾道ミサイルの開発を容認するくらいなら、同国を破壊するための戦争も辞さないと語っていたことが分かった。トランプ氏と面会した共和党のリンゼー・グラム(Lindsey Graham)上院議員が1日、明かにした。
グラハム氏は、外交努力、特に北朝鮮の隣国である中国による圧力で北朝鮮の計画を中止させられなければ、米国は破壊的な軍事行動を起こすしか選択肢がなくなると強調。トランプ氏と話し合った内容として「20年も対応を先延ばしにしてきた。北朝鮮がICBMで米本土を狙い続けようとするなら、北朝鮮と戦争になる」「彼(トランプ氏)は私にそう言った。彼を信じている」と語った。
(同上)
「中国による圧力で北朝鮮の計画を中止させられなければ」戦争になるそうです。ところが、RPEで何度も書いているように、中国は北朝鮮を止めるつもりがない。なぜかというと、中国にとって北朝鮮は、「アメリカの侵略を防いでくれる緩衝国家」だからです。
アメリカは新世紀に入ってから、アフガニスタン、イラク、リビア、ISなどと戦ってきました。シリア内戦、ウクライナ内戦にも介入してきた。しかし、これらの国々は、「アメリカ本土の脅威」ではありませんでした。北朝鮮は、まさしく「アメリカの脅威」です。ですからトランプが、「戦争やむなし」と考えるのも、当然と言えるでしょう。
アメリカ世論は、「朝鮮戦争やむなし!」に傾いてきている
夕刊フジ8月1日に、非常に興味深い情報が載っています。FOXニュースが7月16日~18日、世論調査を実施した。その結果…。
北朝鮮が核兵器開発を続けるのを止めるため、米国が軍事行動を取ることに賛成か反対かを聞いた質問に対しては、51%が賛成と回答した。共和党員に限ると、73%が賛成だった。
なんと「朝鮮戦争賛成」は、51%! 共和党員だと、73%(!)が賛成!
注目してください。世論調査が行われたのは7月16日~18日。「ニューヨークを射程に収める」ICBM実験が実施されたのは、7月28日。調査には、この実験結果が反映されていない。つまり、次の世論調査では、「朝鮮戦争支持者数」は、もっと増えると予想される。おそらく、アメリカ全体で6割を超え、共和党員では8割を超えてくるのではないでしょうか?
「世論の後押し」は、トランプに「決断する勇気」を与えることでしょう(私は、もちろん戦争反対です)。