朝鮮戦争は、「ロシア・ゲート」を吹き飛ばす?
トランプは、今追いつめられています。「ロシア・ゲート」でボロボロになっている。「ロシア・ゲート」とは、
- ロシアがアメリカ大統領選に介入した?
- トランプ陣営は、ロシアと共謀していた?
- トランプは、捜査妨害、司法妨害した?
のこと。これで、トランプの支持率は、低迷しています。弾劾の可能性もある。トランプは、「朝鮮戦争を起こすことで、支持率を上げることができる」と考えるかもしれません。
アメリカでは、「戦争を始めると支持率が上がる」という現象があります。ブッシュパパが湾岸戦争を始めたときも、ブッシュ子がアフガン戦争、イラク戦争を始めたときも。逆に「戦争をやめたら支持率が下がる」こともあります。オバマは2013年9月、「シリア戦争」をドタキャンした。それで、「史上最弱大統領」と呼ばれた。
トランプが、「戦争で支持率は上がる。ロシア・ゲートも大目に見てもらえるかもしれない」と考えても不思議ではありません。
必要な「リメンバー」
しかし、戦争開始には、大きな問題が残っています。そう、「韓国」です。朝鮮戦争が始まれば、「韓国人は100万人死ぬ」といわれている。これは、本当にトンデモナイこと。
アメリカ歴代大統領は、
- 韓国人100万人の命を守るために、北朝鮮の核開発を事実上容認するか?
- 韓国人100万人の犠牲を覚悟して、北朝鮮を攻撃するか?
二者択一を迫られた。これまでの大統領たちは、もちろん「100万人を犠牲にして北朝鮮を攻めることなどできない」という立場だった。理解できます。
しかし、今まで北朝鮮にICBMはなく、アメリカ本土は危険にさらされていなかった。現在は、状況が違います。北朝鮮は、「ニューヨークを核攻撃できる」と言われている。まだハッタリかもしれませんが、5年後には、確実にそうなるでしょう。状況が変わったので、「韓国の皆さん、申し訳ない」となる可能性がある。
しかし、戦争を始めて韓国人が100万人亡くなれば、トランプが責められます。ですから、日本との戦争、ベトナムとの戦争、アフガンとの戦争を開始したように、「開戦の口実」が必要になってくるでしょう。
「リメンバー・パールハーバー!」
「リメンバー・トンキン湾!」
「リメンバー9.11!」
今度は、どんなリメンバーが出てくるのでしょうか? どうも、ゆっくりですが、着実に「第2次朝鮮戦争」に向かっているようです。日本も「覚悟」が必要になってきています。
image by: lev radin / Shutterstock.com