岸田か、進次郎か。総理を見切った自民が担ぎ出す「ポスト安倍」

 

しかし国民は安倍首相自身とその側近たちの驕りや失言、暴言、不誠実な答弁などにすっかり嫌気がさし、日本の将来にも輝きを見出せない政策に一挙に期待を失ったのだ。しかし安倍首相は、その国民離れに気づかず加計問題国会閉会中審議にも外遊を理由に欠席するなど甘くみていた。

ただ「安倍一強」が崩れたとみるや、自民党内もざわつき始めた。来年末には衆院議員の任期が切れるのでそれまでに解散がある。これまでは最も有利な時を狙って解散を仕掛けることができたが、いまやそんな余裕すらなくなってきた。安倍首相は安保法制と憲法改正で名を残したいのだろうが、国民の希望は経済の復活と将来に対する安心感だ。その空気を読み違えて突っ走るようだと、また都民ファースト勢力に足元をすくわれよう。

安倍首相は、口を開くと「経済第一」という。しかし日銀の異次元金融緩和と財政による刺激ぐらいで国民をワクワクさせるような政策はほとんど出ていない。安倍首相のやりたい政策はやはり憲法改正や安保法制、それと海外の首脳と会う外交なのだろうと国民は見切っている。安倍首相は、改憲勢力が衆院の3分の2を確保しているうちに改正案を自民党案として秋の臨時国会に提出したいのだ。また総裁任期も延期して憲法改正などを見届けたい意欲もみせている。

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