最後にもう1つ分かりやすい具体例を挙げておこう。
今年7月、NHK取材班による「夕張市破綻から10年「衝撃のその後」若者は去り、税金は上がり…」という記事が話題になった。
副題に『第2の破綻を避けるために』とハッキリ書いてあるが、肝心の問題の解決策も、状況を改善するためのアイデアや参考情報も、この記事中にまったく一切書かれていない。
ただひたすら問題を指摘するだけの記事。
これじゃ、関係ないのに批判したり、文句を言う人々と同じ発想だ。
ブログの方でも、『それじゃ「夏休みの宿題」やらない子に言い訳を聞くのと同じ』と題し、問題提起させて頂いた。
〔ご参考〕
このNHK取材班の記事も、要するに、典型的なアドラーの「原因論」の考え方に基づいて書かれた記事になっている。
そんなもの読む価値がない。
無駄だ。
そうではなくて、この手の記事は「目的論」の考え方で書かれるべきだろう。
だって、なぜなら、自分の未来は、過去にしばられてどうこうするものではなく、結局のところ、これから自分で作っていくものだから。
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