そこで、最近、インターネット上の情報を見定める際に役立つんじゃないかな?と感じているのが、心理学者のアドラー(Alfred Adler)が示した「原因論」と「目的論」という考え方だ。
「原因論」とは
『行動や感情は、過去の体験から生み出される』
という理論。簡単に言えば、
『行動や感情は、自分のさじ加減で何とでもなる』
なおアドラーは、「変えられない過去にとらわれているので無駄、価値がない」ってことで、「原因論」を完全否定。トラウマも否定。
「目的論」とは
『行動や感情は、目的のために創りだされる』
過去ではなく、未来へ目が向けられているので、『解決につながりやすい』というのが「目的論」の特徴。
つまり、「原因論」で考えると、過去にとらわれてグダグダと批判や文句しか出てこないのに対し、「目的論」で考えると、解決策、向上策、より良いアイデアが出てくる傾向が高い、ということ。
ここで冒頭に挙げた「人種差別だ!!」、「文化の盗用だ!!!」などと炎上した日本風のお茶会の記事を改めて見てみると、やはり批判や文句の多くは、批判や文句を言いたいがためのものであり、アドラー的「原因論」の考え方に近い発想になっている印象が強い。
で、そういう情報は無駄、価値がないというのは明白だ。
だから、そういうゴミのような情報ではなくて、未来へ目を向けた(あるのが見えずに潜んでいるかもしれないが)解決策、向上策、より良いアイデア等々、つまり、「目的論」の考え方に基づく情報の方を選ぶようにする。
なぜなら、その方が『解決につながりやすい』し、自分の未来をより良い方向へ変えられるから。
非常にシンプルだ。