もう後がない。過去最大63億円赤字の「大塚家具」が迎える正念場

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資産面から大塚家具を分析する

それでは、続いて大塚家具の主要な資産面の変化を分析してみましょう。
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資産面を分析すると、大塚家具は2016年、17年の厳しい決算をこれまでに蓄積してきた豊富な現金と投資有価証券で乗り切ってきたことが数字に表れています。

2014年末には115億円あった現金残高も、2016年末には巨額の赤字を計上した影響で39億円となり、2017年6月末時点ではさらに22億円にまで減少しているのです。

同じく大塚家具が保有していた投資有価証券は2013年末には簿価で118億円ありましたが、資金需要の逼迫で売却に迫られ、2017年6月末には30億円にまで減少しています。

このような業績悪化による現金や投資有価証券の減少に伴い、総資産や自己資本である純資産も大幅に減少。総資産は477億円から315億円へ、そして純資産は363億円から194億円へとほぼ半減していることがわかります。

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