9月1日が危ない。子どもの「いじめ自殺」を防ぐ、親の一言

 

最も問い合わせが多い取材の回答

「もしも自分の子どもがいじめられていたと知ったらどうしたらよいですか?」という質問は、取材の申し込みで最も多い共通する質問であるが、回答はシンプルだ。

学校に行きたくなかったら行かなくていい。辛い思いをするくらいなら、家でのんびりゲームをしたりお菓子を食ってゴロゴロしていればいい」ということだ。

数日の欠席など、進学にも何にも全く影響しない。ということを、親が我が子に話しておけばいいのだ。まずはの対策は、最悪の事態を回避する道を作っておくことだ。

「行きたくないなら行くな」

親としてそれを大いに推奨する。その上で、じっくり腰を据えて、いじめ対策をしようじゃないか。手に負えないようなら、専門家を呼ぶし雇う。そういう方針だから、安心していいといっておけばいい。

私は我が子にもいじめ被害にあったと相談をしてくる子ども達にもこう言っている。

親の最大の仕事は何か?知っているか?・・・答えは子どもに迷惑をかけられることだよ。いじめもそう、反抗期もそう、親になった以上、子どもからの迷惑は大いに歓迎すべきことなんだよ。」と。

子ども達は一様に、「え?」という反応をする。

初めて、いじめを相談して迷惑をかけても面倒をかけてもよいのだと知るのだ。

なかには、家庭の事情でそういうのがダメな子がいるが、その場合は、そういう役目を担うために私がいるのだと話す。

時に私は「私が許可したから学校に行かないのだ、と言いなさい」という。そうすると、その保護者から、「何の権利があって、学校に行かないことを許可したのだ!」とクレームが来るが、その対応もしっかりする。

教師の中には、私の考えに腹のなかで大いに賛同する者もいて、それでも学校にいる教師としては、来なくていいよとは言えないのです、と苦笑する。そういう気持ちはよくわかるから、仕方ないよねと私も苦笑する。

行きたくないなら行くな」、「君が行く価値もない学校など君から切り捨ててしまえ」そういうメッセージをしっかり伝えていければと思う。

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社会問題を探偵調査を活用して実態解明し、解決する活動を毎月報告。社会問題についての基本的知識やあまり公開されていないデータも公開する。2015まぐまぐ大賞受賞「ギリギリ探偵白書」を発行するT.I.U.総合探偵社代表の阿部泰尚が、いじめ、虐待、非行、違法ビジネス、詐欺、パワハラなどの隠蔽を暴き、実態をレポートする。また、実際に行った解決法やここだけの話をコッソリ公開。
まぐまぐよりメルマガ(有料)を発行するにあたり、その1部を本誌でレポートする社会貢献活動に利用する社会貢献型メルマガ。

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