中国に関税25%。大統領選支持率No.1のトランプ氏に見る米国の本音

 

この背景には、いくつものアングルがあります。

ひとつは、現在共和党候補が10人以上いるため、テレビ討論には上位5-10名程度しか出ることができません。すなわち、過激な発言だろうがなんだろうが、注目を集めなければ出演機会を得られないことになり、事実上「そこまで」になってしまいます。

続いては、今回の出馬表明も単なる自己顕示欲の表れに過ぎないという見方です。そして最後は、昵懇であるヒラリー・クリントンに勝たせるために、わざと共和党内をかき回している、というものまであります。

面白いのは、トランプ氏が「アメリカを取り戻す」と大きく喧伝している点で、これは安倍首相が「日本を取り戻す」と発言することに似ており、その実、この2人の考え方には共通点も多く見受けられ、隣国や中国との関係性の見直しは最たるものだと思います。

現在、次点のジェブ・ブッシュ氏に2倍以上のポイント差をつけて戦闘を突っ走るドナルド「暴言王」トランプ氏。そこには、現在のアメリカの真の姿が隠されているのです。

 

高城未来研究所「Future Report」』より一部抜粋

著者/高城剛(作家/クリエイティブ・ディレクター)
1964年生まれ。現在、コミュニケーション戦略と次世代テクノロジーを専門に、創造産業全般にわたって活躍。毎週2通に渡るメルマガは、注目ガジェットや海外移住のヒント、マクロビの始め方や読者の質問に懇切丁寧に答えるQ&Aコーナーなど「今知りたいこと」を網羅する。
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