結局、身内のことしか考えぬ「口だけ顧客ファースト」企業の特徴

 

はたまた、とある企業ではこんなこともありました。

「この会社案内のパンフレット、とってもしっかりしていて綺麗ですね。お金も掛かっているようだし…」

社長「やっぱり、それくらいしないとダメかな~と思いまして」

「なぜ、それくらいしとかないとダメなんですか?」

社長「だって、ライバル会社もみんなそうだし…第一、カッコつかないじゃないですかぁ~」

「カッコつかないって、誰が?」

社長「えっ!? うちの会社ですが…」

さらに、

「お客様層やニーズを考えると、携帯クレジットを置いてあげるとお客様にとっては、便利だと思うのですが、そういったものは置かないんですか?」

社長「はい、うちは現金商売でやってますし、雰囲気に合わないでしょう」

「そうですか。どんな雰囲気に合わないんですか?」

社長「えっ! いやっ、どんなって…お店の…です」

さらにさらに、とあるサービス業ではこんなことも。

「ポイントカード作ってますよね。なぜポイントカードを作ったんですか?」

社長「いやぁ、やっぱりリピートして欲しいですから」

「そうですか。ではなぜリピートして欲しいんですか?」

社長「そりゃぁ、そっちの方が売上が立つからですよ」

「ポイントカードの前に、お客様がリピートしたい。って感じて貰えるお店作りをする事は考えてないのですか?、そっちの方が先にすることだと思うんですけど」

社長「えぇ、そりゃそうですけど…」

とまぁ、このように何かを聞いて、ちょこっと突っ込んでみると、自分たちの都合であったり、体裁を気にしていたり数字を先に…といようなことばかりなのです。お客様最優先、顧客第一主義の顧客ファーストを唱えながらも、どれも「お客様」「取引先」「お得意様」などという言葉が最初に出てきません。悲しいですよね。

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