キーワードは「ユニーク性」。まだ誰も知らない新時代の働き方

 

1. 嗜好品市場

マザーハウスのように、発展途上国の優れた素材を見つけてきてそれを加工して買う層がいる世界の都市で売る商売などがある。それも途上国の職人がその国でも高給と思える賃金を出して作り、先進国の商品と同程度の高い価格で売る。その需要がかなりある。お客は、商品の質も満足し、途上国援助という気分も味わえることになる。

このように、嗜好品の味付けは、先進国のブランド物から違う方向に徐々に変わってきているが、嗜好品はいつも富裕層に求められている

マザーハウス代表の山口絵理子さんの考え方が、他の人とは大きく違うことで、成功しているように感じる。山口さんの人生も波乱に富んでいる。しかし、真に流れている考え方は強烈である。

山口さんのようなユニークな商品コンセプトを作るのも、個人の能力である。個人の自由性が大切な時代になってきている。

汎用品は、低価格で大量生産であるが、この分野は世界市場ではなく、地産地消の世界であり、世界展開する企業の分野である。また、人工知能なども出てきて、汎用的な考え方は機械化されるので、ユニーク性のない世界は機械化されてしまう可能性もある。

このため、人間が行うことは、今までとは違う革新性が必要であり、このことでしか役割をなくすことになる。この分野も機械化される可能性もあるが、その可能性より人間の革新の可能性のほうが大きい。

2. 働き方とは

日本人は、今まで同調性が高いと言われていたが、今後、人生100年時代になり、100歳の寿命を考えると、複線人生を考えておくことが必要のようである。同調性からユニーク性に自分の意識を変えることである。一部のユニーク性でよいので、ほとんどは同調性でよいが、確実にユニーク性を持つことである。

会社で働くことも重要であり、提案書の作り方や部下指導や企業経営の仕方などを実地体験できることは重要である。周りにいる自由業でも企業で管理職になっていない人は、何かが不足している感じがする。指示を受ける立場ではなく、指示を出す立場になることが重要と思う。全然、考え方が違うことになる。

会社で定年まで勤めるもよし、部下を持ち提案書を書く必要になる5~10年程度でやめるもよしであるが、いつも自分の趣味や興味の範囲を広げることが重要である。それが、次の生き方に繋がるようである。

他人のまねのできない自分のユニーク性を作るとか見つけることである。このユニーク性を次の人生を切り開く糧にすることである。

ユニーク性とは、自分の可能性を見つけることでもある。

企業も製品開発には、個人のユニーク性が必要になる。新製品の新しさは、個人の発想によることが大きい。このため、企業も個人のユニーク性を高められるような施策が必要になる。個人の自由性を最大限確保していくことである。このためには、兼業解禁自由労働範囲の拡大などが必要であろう。特に企画研究職では重要である。

ということで、企業でも個人のユニーク性を必要としているのである。

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