要するに、月はとてもとても遠くにあるので、こちらで車で30分、1時間移動しても、見える方向はほとんど変わらない。だからついてきているように見える…、ということです。1時間、2時間と時間が長くなると、月の日周運動での移動もあってよけいに位置関係がわからなくなるでしょうね。
この「追いかけてくる月」はとても不思議です。というのも、月を見ていると「追いかけてくるなぁ」とは思いますが、太陽についてはどうですか? 太陽が追いかけてくるなあと思ったことありますか?
多分、ほとんどの人があまりそういう気持ちになったことはないのではないか? と思います。勝手な想像の答えはあるのですが…。
いくら街頭や屋外照明で世間が明るくなったとはいえ、昼と夜では見える景色が全く違います。その中で、暗い夜空に浮かぶ月は、視線を集めて当然です。一方、昼間に太陽を見る…というのは、そもそも眩しすぎて無理。
同じように車を走らせていても、あるいは電車の中から見ていたとしても、気になるのは月の方なのではないでしょうか?
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