現役探偵とホワイトハッカーが語る、「立証の経験値」が武器になる理由

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浮気調査や不正アクセス調査などの現場では、「決定的な証拠を押さえること」が重要だと思われがちです。しかし実際には、断片的な情報やわずかな手掛かりを積み重ね、事実を立証できるレベルまで引き上げる力こそが、プロフェッショナルに求められる真の能力なのだそう。今回のメルマガ『探偵の視点』では、著者で現役探偵の後藤啓佑さんが探偵とホワイトハッカーに共通する「10%を90%に引き上げる力」と、その土台となる「立証の経験値」について考察します。

立証の経験値

あるホワイトハッカーの方とランチをしていた時に、「プロとはなにか?」ということについて議論になりました。

その話の中では、探偵とホワイトハッカー、2人の間で納得できたことが1つあります。
それは、プロとは「10%を90%に引き上げること」。

探偵もホワイトハッカーも、仕事の内容に関しては、大まかに「対象者が不法行為(不正行為)をしたことに対する証拠収集」になります。

浮気の案件であれば、「浮気(不法行為)の証拠収集」が仕事ですし、企業の顧客横領のトラブルであれば、「顧客横領のデータの収集」が仕事です。

わかりやすい例で言うと、浮気というのは、一般的には「ラブホテルへの出入り」を撮影できればオッケーとされています。

これを100%とします。

逆に、全く浮気をしていない状態。これが0%。

この0%と100%の状態というのは、各業界に2年もいれば達成できてしまいます。

しかし、「ラブホテルにはいかない。相手方の家に月に1度出入りをしている可能性がある」というケースでは、パッと見て100%に近づけるのは難しいと感じるはずです。

その「1度」はいつなのか?

相手の家に入ったからなんなのか?

こういった課題をクリアしていき、最終的に「‘’浮気‘’の‘’行動の描写‘’を積み重ねながら‘’立証‘’」していく。

その「行動の描写を積み重ねる」という作業が、10%を90%に引き上げることです。

恐らく、素人とプロの違いというのはここに出るのではないかと思います。

ラブホテルで張り込んで、出入りを撮影するだけ。

それは、撮影と張り込みの技術を鍛えれば、2年で形にはなるかもしれません。

しかし、行動を積み重ねて立証していく作業というのは、あまりに複雑な事象が絡み合う中で進めていかなければならないので、到底反復の調査を繰り返しているだけでは身に尽きません。

様々なケースを経験し、組み立てる力を養っていく。

その先に、10%の状態を90%に引き上げる力がついてくるのだと思います。

ホワイトハッカーの方も同意見で、「端末の中の証拠の復元」をするだけなら、ある程度のエンジニアならできるが、10%しかない証拠をどのように90%使えるモノに引き上げるのかは、多くのケースを見て試してきた者にしかできないそう。

このように、非常に言語化しにくいですが、業界のプロとは、「10%を90%に引き上げること」ができる人間なんだと思います。

トラブルを解決するには、「立証の経験値」が必須です!

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平成3年生まれ。探偵歴10年。愛知県出身。好きな調査シーンは張り込み。19歳から探偵の修行を始め、他の職業をやることなく社会に出て現在までずっと探偵。中高生の頃から中南米地域に興味があった為、好きな探偵と中南米を合わせよう!ということで23歳のときに中南米で探偵をする為グアテマラ入りをする。グアテマラにて活動後、事業の基盤作りの為帰国。まずはアジアからということで現在はバンコクやマニラなどでの調査を経験しながら、国際探偵への道を走っている。多くの男女トラブルや企業内外の調査を受けている。

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【著者】 後藤啓佑 【月額】 ¥121/月(税込) 初月無料 【発行周期】 毎週 火曜日 発行予定

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