面接で応募者が「御社の有給取得状況は…」事実を伝えるべき?

 

まずは、1つ目の「伝えづらい」気持ちを切り替える必要があります。「伝えたら辞退されるかも」という状態を知らずに入社したら、それこそ入社後すぐに退職してしまいます。そうならないためには「事前に伝えて覚悟を決めてもらう」か「その状態を改善する」しかありません。

ただ、その状態を改善するには時間がかかります。であれば、現状をしっかり伝えて覚悟を決めてもらうしかありません。

2つ目の「応募者の知りたい情報」を把握するには定期的にリサーチを行う必要があります。応募者アンケートを行ったり、各種の統計資料を確認したりすることで、その情報を把握するようにしましょう。

応募者が知りたい情報を知ることができないままでは、それが不安感につながり辞退になってしまったり、ミスマッチのまま入社して早期退職につながってしまったりします。そうならないように、「知ることができた」と「知りたい」のギャップを無くせるような情報提供を行っていきましょう。

ランキングの5位に「具体的な仕事内容」とありますが、これはおそらく伝えていないのではなく「伝わっていない」のではないでしょうか。

厳しい部分や大変な部分をなるべく伝えないように(前出のように伝えたくなくて)という場合もあるかも知れませんが、伝えたつもりが理解できていない場合が多いでしょう。

新卒であれば特にそうですが、経験のない仕事を具体的に伝え、なおかつそれを理解してもらうというのは非常に難しいことです。

であれば、その伝え方を工夫する必要があります。

例えば、面接を採用担当が行っているのであれば仕事の内容だけ現場担当に話してもらうとか、選考の途中に先輩社員との座談会を開くとかです。

また、経費と手間はかかりますが、入社前にアルバイトとして働いてもらうのも1つの有効な手段です。具体的な仕事内容は、それこそ入社後の定着に大きく影響してくるところです。

不明点が無いように、しっかり伝えるようにしましょう。

image by: Shutterstock

 

「欲しい人材がザクザク採れる!」採用成功術
人事歴11年、1200人以上の採用に関わってきた元人事担当で現在は人事コンサルティングを行っている著者が、採用を成功に導く情報をお届けします。「理想論だけでは採用はできない」実際の実務担当者ならではの経験談も交えて、お伝えします。
<<最新号はこちら>>

print
いま読まれてます

  • 面接で応募者が「御社の有給取得状況は…」事実を伝えるべき?
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け