食品のプロが明かす。じんましんが出るサバと出ないサバ

 

サンマは秋を感じさせてくれる魚です。2017年の秋は、太いサンマが流通していなく、ぱさぱさした細いサンマしか売られておらず残念です。サンマの流通が工夫されて鮮度のいい物が産地以外でも手に入るようになり、刺身、寿司ネタとして食べる事が出来るようになりました。刺身にするときには、どのように処理すれば安全か、寄生虫がいないかしっかりとした知識のある方に調理して貰いたいものです。

サバは関サバと言われるくらい、関サバの地元で食べると美味しいものです。サバは寄生虫だけでなく、サバを食べると蕁麻疹になると言う方がいます。サバアレルギーの方もいますが、実は、サバ、鰹などの青魚は、冷蔵管理せずに室温で数時間放置すると、ヒスタミンを生成してしまい、アレルギー症状と同じ、蕁麻疹などを発症してしまいます。一度ヒスタミンを生成してしまった魚は、その後冷蔵しても生成したヒスタミンは,無くなりません。ヒスタミンは102℃で3時間加熱しても一部しか壊れないため、焼き魚で食べても蕁麻疹が出ることになります。

美味しい青魚は、釣った時から寿司ネタになるまで、温度管理がしっかりしていることが大切です。

サンマが不漁の時には、イワシが捕れるものです。一時期不漁が伝えられましたが、最近は安定しているようです。鮮度のいい太いイワシは、脂がのってとろけるように美味しいものです。皮を剥いだお刺身は、光物で一番おいしいかもしれません。出来ればショウガで醤油も別の皿で食べたいものです。

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