ポジティブスパイラルは、「ありたい姿(目的・目標など)を明確にする」ことからスタートします。より良い方向に向かっていくためには、まずは、現時点で考えられる理想像、ありたい姿を明らかにする必要があります。目的地が分からなければ、自分だけでなく、周りの人たちも、どっちの方向に行けばいいのか、分かりませんね。
このありたい姿、理想像などを考える、描く時には、現在の状況、状態などといった前提条件を置かないことが重要だと言えます。ここで、前提条件を置いてしまうと、前提に基づいて「あれはできない、これはできない」などと、可能性を狭めてしまうように思います。また、一つひとつの事象にだけ目を向けてしまうと、場当たり的な対応に終始してしまうでしょうね。
ありたい姿を明確にすることは、個人としても、企業などの組織としても、大切なことではないでしょうか。
ありたい姿を明確にした後は、現状を把握することになります。ありたい姿を明確にすることで、1つのゴール地点が明らかになります。現状を把握するということは、スタートラインを明確にすることと言えるでしょうね。「自分(組織)が、今の時点でどのような状態なのか」と問いかけて、強みとなる部分や弱みとなる部分などを洗い出し、ありのままの自分(組織)を明らかにします。
ありたい姿と現状を明確にすることで、その間には、ギャップ(差)が生じますね。このギャップこそが、これから改善するべき問題と言えます。この問題の原因を追及していくことが次のステップになります。
問題の原因を究明する1つの手法として「なぜ、なぜ」と問いかける手法があります。「なぜだろう、なぜだろう」と繰り返すことで、真の原因を見つけていく1つの手法と言われています。
原因を明確化したところで、今度は、原因を踏まえて改善に向けての対策(解決策)を立てていくことになります。対策を立てる時には、まずは、固定概念や先入観、常識、過去の事例などに縛られずに、色々と出すことが大切になると思います。原因を解決するために「どのようにしたらいいのだろう」と問いかけて、対策を考えていきます。








