もうええわって切れた瞬間に、急坂を転がり落ちるようにあっと言う間に負けが膨らんで、どうやっても逆転出来ない状態になってしまうんです。こういう負け方をすると、1週間くらいは立ち直れません。
その理由は自己嫌悪です。なんであそこで止めておかなかったのか、ってバカだから考えるんですけど、もう良いやと投げやりになるということは、その時点で止めるという判断を放棄して、ケツの毛が抜かれるまで負けることを諦観したということなんですから。
麻雀でもパチンコでも競馬でも何度もそういう目に遭いましたし、そういう気分でプレーをして借金を重ねて人生を破滅させちゃった人を、何人も見て来ました。幸い私は致命傷を負う前に、この真理に気付いて、決してこう考えるまいと決めたので、人生を立て直すことが出来たんです。
そしてこの法則はギャンブルだけに拘わらず、人生のあらゆる局面にも当てはまるんです。
人生で投げやりになりそうになった時、というのが、実は一番ヤバい時で、地獄のフタを開けるか天から落ちてくる細い蜘蛛の糸をたぐり寄せるかは、実はこの時に決まるんです。それを私はギャンブルに教えてもらいました。
ですからそれ以降、どんなにピンチで苦しい時でも、投げやりにしない、決してもうどうでも良いやとは言わないと決めたんです。そうすると不思議と解決の糸口が見えて来るのですよ。
いま辛い想いをしている人も、これだけはちゃんと覚えておいた方が良いですよ。
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