私たちは人の見える部分(主に行動や発言)からその人のことを主観で判断します。でも一番重要なことって「どんな思い(動機)を持っているのか?」だと思ってます。いわゆるマネジメントではここを把握することが何よりも先決だと思ってます。
もしも、この元職員の働く動機が、強烈な劣等感を隠そうという動機だった場合は、働けば働くほど劣等感が強くなって苦しくなっていったことでしょう。もしも、誰かに対する怒りを隠そうという動機で働いていたなら、その怒りを増幅させていたでしょう。もしも、人から感謝されないと心が折れそうになっていたという動機で働いていたなら、今にも心が折れそうになっていたでしょう。
ときに私たちはそうした個人的な動機や価値観を引き出そうとすることを、恐れたりダメだと思っていたりそんなことはできないと決めつけていたりします。ですが、その人の行動や発言だけを見ていても実は何もわからないんだということに気づくことってすごく大切なことだと思います。
そして行動(業績・結果)だけをコントロールしていれば管理職はいいんだという勘違いにも早く気づかないと「えっ! どうして私の部下が!?」みたいな不幸な出来事がまた起きるんじゃないかなって思います。
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