ついにきた損保を使った恐喝行為
数日後、Aさんの電話が鳴る。
「損害保険会社ですが、修理額全額、請求しますので、払ってください」
「ハァ?修理って何を??」
Aさんは事故じゃないのに、なんで修理とか言ってんの?となり、根掘り葉掘り聞き出そうとしたが、I氏は、ドアノブの部分とサイドピラーが凹んだと主張し、修理工場でも写真を撮っているということであった。
ただこれは、I氏の主張を一方的に聞き入れただけのものであり、Aさんは何も応じてない。
私はすぐに連絡を受けたので、Aさんに警察署へ行き、事情を話して調書なり書類を見せてもらうようにお願いした。
書類はもらえなかったが、「修理するような箇所はなかったよね」ということで意見は一致していた。そもそもその場で警察官への申告はあったものの、傷がなかったため、記録にはないということだった。
それより異常な興奮状態で、クラクションを鳴らし続けていたことが記録にはあったということだった。
「頭のおかしな人、最近多いからね・・・」と警察官は言ったそうだ。
修理工場で撮ったという写真は、私が撮った写真から2日後のことで、損保の担当が言う限りでは、爪か何かで引っ掻いたような傷が塗装の下地が出るくらいドアノブについていたということで、ピラーは円形の何かがあったように凹んでいたそうだ。
ただ、Aさんがそれ以前に撮った写真があること、そこには傷はないということ。警察官に当時の記録を確認してもらったが、そのような傷はなかったので記録はしていないと証言を得たことをを告げ、不当な請求には断じて応じられないので、支払いは拒絶します。と伝えると、それ以降、なんの連絡もなくなった。